私はかつて、原因不明の激しい咳に数ヶ月間悩まされていました。病院をハシゴし、何種類もの薬を試しましたが、症状は一向に改善しませんでした。医師からは「アレルギー性のものかもしれない」と言われましたが、まさかその原因が自分の住んでいる部屋にあるとは、当時の私は認めたくありませんでした。私の部屋はいわゆる汚部屋で、床には脱ぎ捨てた服や古い雑誌、コンビニの袋が積み重なっていました。ある日、本格的な呼吸困難を感じて救急外来を受診した際、詳しい検査の結果、カビの胞子に対する強いアレルギー反応が出ていることが判明しました。医師から「住環境を見直してください」と宣告されたとき、ようやく重い腰を上げて片付けを決意しました。業者の力を借りてゴミをすべて運び出した後の光景に、私は言葉を失いました。積み上がったゴミの裏側の壁一面に、黒カビがびっしりと繁殖していたのです。私は毎日、このカビの胞子を大量に吸い込みながら眠っていたのでした。汚部屋から抜け出した直後、あんなに苦しめられていた咳は、まるで嘘のように止まりました。この経験から私が学んだのは、不潔な環境は文字通り人を殺しかねないということです。汚部屋に住んでいる人で、もし原因不明の体調不良、特に呼吸器系のトラブルを抱えているなら、今すぐ部屋を点検してください。ゴミの下で繁殖したカビやダニが、あなたの寿命を縮めているかもしれません。私は健康を取り戻すのと引き換えに、多額の清掃費用を支払いましたが、それは命を守るための授業料だったと考えています。空気が澄んでいること、床が清潔であること、そんな当たり前のことが、いかに人間の健康を支えているかを痛感しました。今では毎日欠かさず掃除機をかけ、湿度を管理していますが、体調はかつてないほど良好です。汚部屋で病気になるという話は、決して他人事ではありません。あなたの体が出しているSOSを無視しないでください。清潔な部屋こそが、最高の予防医学であることを私は身をもって知りました。